「どてかぶり」って? ヨモギ大福でコロナ退散 田植え前に餅食す風習

2021.05.03
地域

ヨモギを生地に練り込んだ大福を丸める地域住民=2021年4月28日午前10時9分、兵庫県丹波市市島町徳尾で

かつて田植え前などにヨモギ入りの餅を味わい、無病息災を願う風習があった兵庫県丹波市市島町前山地区にある大原神社の氏子らがこのほど、同神社の事業としてヨモギ大福餅を作った。地域の女性ら9人が、丹波大納言小豆のあんを詰めて仕上げ、氏子160軒に配布した。

同神社は、毎年5月3日に春の大祭を開くが、昨年に続き今年も新型コロナウイルス禍の影響で役員のみの神事にとどめる。大福作りと配布は、神社と氏子をつなぐ目的で、氏子総代が企画した。

代表総代の余田正幸さん(72)によると、かつて同神社の春の大祭は通称「どてかぶり」と呼ばれており、春の土手に若芽を出すヨモギを摘み取り、餅に練り込んで食べることを語源とするという。

地域の拠点施設で餅作りを行い、地域で摘んだヨモギと地元産もち米を使い、手際よく丸めた。ヨモギを入れない大福も作り、1パックに計3個を入れて配布した。

余田さんは「子どものころ、各家庭で作って食べる風習があったが、今は語源も忘れられつつある。食べることで体力をつけてコロナを遠ざけ、無病息災を願いたい」と話していた。

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