丹波年輪の里木工指導員 西禎恒さん(西脇市)

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道具の知識・基礎伝える

神奈川県の出身。釘を使わずに木箱などを作る技法「京指物」を京都で学んだ後、8年前に丹波年輪の里の木工指導員となった。かんなやのみなどの手道具を自分で調整しながら正しい使い方を学び、その道具でものを作る教室「手仕事道具塾」などを担当。「理にかなった正しい知識と基礎になるものがないと、『これ以上は無理』で終わってしまう。そこを道具や技術でフォローしてあげたい」と話す。
道具には並々ならぬ愛情を注ぐ。所有する手道具は大小300種類以上。「作品を作るための道具には、道具を作る職人の手の跡が見える。使ううちに手になじむのはよいが、悪い状態になっているなら刃研ぎや調整が必要。適切な道具を、適切な状態で使えば、自分の思い通りに自由なものづくりができる」
かんなのボディーにあたる「台」や、のみの持ち手「柄」を作る職人が高齢化などで激減。鋼はあるのに台や柄の生産が追い付いていないという。道具を調整するのにも、またそれ用の道具が必要だ。道具の保存に向け、ライフワークとして木工が盛んな岐阜県の専門学校の調査員として全国各地の道具を作る職人の実態を調べる活動にも参加。自身でも少しずつ台や柄を作り始めている。
また公の関連機関、個人、民間団体がもっとつながれば、里山の木の活用も広がると考えている。「どこからやって来た木で、どんなふうに加工すればよいか、6次産業をした感覚が持てたり、作品の中にプロセスが残ったりする“豊かさ”につなげたい」と話す。「木」をキーワードにさまざまなことへ関心を広げており、「いろんなことに手を出すので歩みは遅い。でも全部やりたい」。27歳。

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