市町滞在「ワーケーション知事室」 知事選制した斎藤氏が意向 「地域切り捨てない」

2021.07.22
地域

当選から一夜明け、丹波地域の課題などを語る斎藤氏=2021年7月19日午後零時28分、神戸市中央区布引町で

兵庫県知事選挙を制した斎藤元彦氏が19日、選挙事務所で会見し、改めて県政を担う決意を語った。会見後には本紙の取材にも応じ、県丹波県民局の存続やJR福知山線の複線化など、兵庫・丹波地域の課題を語った。

―行政改革のたびに、県丹波県民局の統廃合が俎上に載せられてきた。県民局の存続を含め、これまで通り丹波を「兵庫五国」の一つとして同様の扱いをするのか

どこかの地域を切り捨てるようなことはしない。丹波県民局の存続については、地方の機構改革は就任してからでないと分からない部分はあるが、今までどのような議論がされてきたかを知り、丹波地域の住民のご心配がないようにする。

―JR福知山線篠山口駅以北の複線化は住民の悲願。県のバックアップなしに実現はあり得ない

JRはあくまで民間企業。複線化をした方が良いという状況をつくることが必要。やるとなれば、かなりの財政負担になるが、まずは民間企業の方でぜひ複線化したいという環境をつくることが大事。自分としては、もちろん「やらない」ということではないので、一緒になって取り組めたら。

―県は2019年7月に県立丹波医療センターを開設した。地方の医療についてどう考えるか

3年間、新潟県佐渡島に派遣されていたが、離島の医療は厳しいものがあった。離島や過疎地域や中山間地域でも、一定の医療サービスがしっかり受けられるようにしないといけない。

―丹波地域で取り組みたいことは

コロナが落ち着けば、私が各市町に数日滞在して仕事し、夜は地域住民らと座談会をする「ワーケーション知事室」を丹波地域でも行う。地域の課題を知って県政に反映させる。

丹波篠山市は城下町を無電柱化し、素晴らしい町並みになっている。私も何度か泊まりに行っている。丹波市は恐竜などのコンテンツがある。市が掲げる「帰ってこいよ」を応援したい。

―今回の選挙で、丹波市は斎藤氏が、丹波篠山市は金沢和夫候補(前副知事)が優勢だった

自分の訴えはきっちりしたつもりだが、それぞれの地域で政治情勢があるので、受け止める。

―選挙に協力した県議の中から、副知事など特別職に抜てきする考えはあるか

人事は決めておらず、これからだ。まずは自分がしっかり腰を据えてやっていくことを考えたい。

―丹波地域の住民にメッセージを

兵庫は都会もあれば多自然地域もある。どこに住んでおられても、県民が幸せに暮らせる県政を目指している。人口減少問題や、若い人が移り住みやすい地方の実現であったり、農業の振興も含めてやっていきたい。

◇  ◇

共同会見では、各社の質問に応じ、「80万人以上の負託を受けた。新しい県政をつくっていくという県民の意思が表れた結果だ。コロナ禍で少子高齢化の時代、税収も厳しいが、今までにない発想や思考で県政を運営していく」と、県政を担う決意を述べた。

コロナ対策として就任の日に対策本部を開くとし、ワクチン接種のスピードアップを図るため国への要望に加え、各市町との調整に力を注ぐとした。

井戸知事が知事専用の公用車に採用した「センチュリー」は、「乗らない」と明言。「43歳の私には分不相応。機能性のあるワンボックスカーに変えたい」と述べた。

選挙戦で自民と日本維新の会の推薦を受けた。自治体再編など急進的な改革を進めるか問われ、「20年間の県政がどうだったかを含め、行政改革や事業の見直しは行う。何かをいきなりバサッと切ったりせず、丁寧にやる」と話した。

このほか、関西広域連合への積極的な参加や、自身の給与3割と退職金5割の削減へ条例改正を準備すると述べた。

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