審議会委員の女性4割に 登用率の目標突破 「市政への女性参画の拡大」へ

2021.08.31
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兵庫県丹波篠山市は、今年度の各種審議会委員の女性登用率が40・0%になり、目標としていた30%を大幅に超えたと発表した。同市の酒井隆明市長は、「男性だけでなく、いろんな人が審議会に入っていただくことで、より多くの市民の声を集められる」と期待している。

現在、市には64の審議会がある。55の審議会では30%以上を達成した。全体では1064人の委員のうち426人が女性で、40%となった。昨年度は女性がいない審議会が14あったが、今年度はゼロとなった。

市は、2012年に策定した第2次男女共同参画プランで、「市政への女性参画の拡大」を目的に、審議会の女性登用率を今年度に30%とすることを掲げていた。

昨年度の実績が25・3%だったため、目標達成に向けて各審議会を所管する担当課にヒヤリングを行い、各種団体からの委員選出時に女性の適任者を推薦してもらえるよう促してきたほか、市職員が職務で委員となっている場合は、女性職員に交代するよう呼び掛けるなどした。

市人権推進課は、「より市政に女性の声が反映されることを期待している。また、自治会や民間事業所などでの女性登用につながれば」とする一方、「登用率が上がればいいというだけではなく、女性の委員が意見しやすいよう、会の進行なども工夫していきたい」としている。

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