「芸術的」 田んぼに並んでいるのは? まるで”アート”

2021.09.10
地域

稲刈り後の田んぼに作られた干しわらの列。夕日を浴びて輝く姿は、まるでアートだ=2021年9月10日午後6時2分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市の稲刈り後の田んぼで、秋の風物詩ともいえる「干しわら」作りが始まっている。円錐形に組まれたわらの束がきれいに整列する様子は芸術的。今しか見られない”アート”だ。

干しわらを作る目的は、同市の場合、ほとんどが特産の「山の芋」栽培に用いるためのもの。乾燥させたわらを畑に敷き詰めることで防草シートの代わりになったり、保湿・保温効果があるという。伝統的な農業技術の一つで、稲を刈り取る際に結束し、農家が一つひとつ手作業で組み上げている。

わら頭巾をかぶった妖怪「山小僧」の群れようにも、立ち並ぶわらの家々のようにも見える。近くの子どもたちも、「今年も上手にしてやなぁ」と感嘆。「人が並んでるみたいや」と言いながら畔を駆けまわっていた。

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