”日本一”の卒アルに コンテストでグランプリ 表情豊かに日常切り取る

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2度目のグランプリに輝いた篠山鳳鳴高校の卒業アルバムを製作した「創虹社」の榊原さん(左)と小倉教諭=2021年11月18日午後3時15分、兵庫県丹波篠山市大熊で

今年3月に卒業した兵庫県丹波篠山市の篠山鳳鳴高校73回生の卒業アルバムが、日本アルバム写真家協会(JPA)が主催する「スクールアルバムコンテスト」の高校・専門学校、大学部門(約300校出展)で、グランプリ賞を獲得した。同コンテストでは、2010年に続く2度目の栄冠。同校の卒業アルバム製作を20年以上担当している写真館「創虹社」(同市吹新)のカメラマン・榊原謙介さん(48)は「最後の1年は休校が長引き、時間の余裕もない中、アルバムだけでも盛り上げていこうという先生方の協力なくして、この賞は取れなかった」と感謝し、「高校時代の思い出がよみがえるきっかけになってほしい」と笑みを浮かべる。

グランプリに輝いた同校のアルバム(横31センチ、縦25センチ)は、58ページ立ての横型。榊原さんによると、「横型のアルバムは全国的にも珍しい」という。

3年時の1年間は、新型コロナ禍の影響で休校期間が長引き、文化祭などの恒例行事が相次いで中止に。「1、2年時の写真と比べ、尻すぼみにならないように心掛けた」(榊原さん)。

アルバム担当の小倉淳資教諭(54)と話し合いを重ね、撮影するタイミングや、生徒の服装などを調整。「記録よりも表情を撮りたい」と、授業中などの日常風景を切り取った写真を多く取り入れ、生徒の明るい姿を際立たせるレイアウトにした。生徒の良い表情を引き出すため、「写真を撮らないときから、たわいもない話をして少しでも信頼感を持ってもらえるようにした」という。

個人写真の背景は例年、無地だったが、初めて廊下で撮影した。審査員から「廊下で奥行き感が出せており、紺色の制服と廊下の色のバランスがきれい」と高評価に。コロナ対策で密閉された空間を避けるための工夫だったが、イメージの刷新につながった。

自身も卒業生の榊原さん。「体育祭のときには感動で、号泣した思い出がある」と破顔し、「母校の生活での楽しい記憶を、これからも大切にしてほしい」と話していた。

JPAは全国のアルバム写真家でつくる団体。コンクールには▽幼稚園▽小学校▽中学校▽高校・専門学校・大学―の4部門がある。被写体の表情や構図、アルバムのデザイン、ストーリー性などの基準をもとに、同会の審査委員が評価した。

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