「麒麟の森」整備 事業始動に体験学習会 地域の植生活用学ぶ

2021.11.22
地域

講師の維田さん(右)から、「麒麟の森」内で自生している植物についての説明を受ける参加者たち=2021年10月30日午前11時16分、兵庫県丹波篠山市西八上で

兵庫県丹波篠山市八上地区の県有林で、地域の植生を生かした里山整備に取り組む同市の「麒麟の森整備事業」がスタートした。里山を整備するための基礎的な作業や知識を学ぶ無料体験学習会を、今年度は、来年3月までに全5回実施する。1回目の学習会がこのほどあり、参加者約20人が、森林インストラクターの維田浩之さんの指導で、親しみが持てる森づくりについて学んだ。

市が約30年前から、県から委託を受けて管理している同地区にある高城山西側の山林「小多田特定用地」の一部を「麒麟の森」と位置付けた。生息する、ピンク色の花を咲かせるコバノミツバツツジなどを生かした美しい里山を目指しながら、森づくりに関心のある市民を増やすモデルケースにしたい考え。事業費は78万円。

学習会で維田さんは、「モミジがきれいな景観の良い里山や、食べられる山菜が多く生える里山など、まずはどんな里山にしたいかというビジョンを持つこと。その上で、庭づくりのような感覚で、どの木を残すべきか考えていく」と伝えた。

現地研修では山林の中を歩きながら、維田さんがコナラやコシアブラやタカノツメ、クロモジなど、自生している植物の特徴を紹介。成長させたい植生がある場合は、「光が当たる環境が必要。ソヨゴなど、影になってしまう常緑高木は切るように」とアドバイスした。

参加した地元男性(68)は「地元でほったらかしになっている小高い山を、子どもたちも入れる山にするのが目標。次回以降も引き続き参加して学び、どんな山にすべきか考えたい」と話していた。

次回は12月12日。スギ、ヒノキ林の間伐や、広葉樹林にするための方法などについて学ぶ。

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