13日まで「環境ウィーク」 保全活動を呼び掛ける 地域の小学校が展開

2021.11.08
地域

丹波篠山市福住地区内で清掃活動に取り組んだ多紀小4、6年生の児童たち=2021年11月4日午前11時、兵庫県丹波篠山市福住で

自分たちで考案した環境保全活動に取り組む兵庫県丹波篠山市立多紀小学校6年生(15人)が7―13日の1週間を「多紀環境ウィーク」と位置付け、校区内の住民に、早い時間での消灯やごみ拾いなどの協力を呼び掛けている。環境保全活動に取り組んだことを証明する写真や動画などのデータの提供も募り、提供者には、同校の「ヒーロー」の水生生物3匹を描いたオリジナルの缶バッジを贈る。

総合的な学習の一環。「環境ウィーク」は、多紀地区の豊かな自然環境を守り、残していこうと発案。校区内の住民へ、「ぜひしてほしいこと」として▽使わない電気をこまめに消す▽3R(リユース、リデュース、リサイクル)を心掛ける▽食べ残しをしない工夫をする―などを呼び掛けている。

市内で「クリーングリーン作戦」が行われた7日は、環境ウィークの中でも特に頑張る日として「多紀環境デイ」に設定。「できれば夜9時に一斉に電気を消して、節電に取り組みましょう」と呼び掛けた。

提供を受けた写真や動画などのデータは編集し、環境ウィークの取り組みをPRする動画に活用する予定。「丹波篠山映像大賞」に募集することを考えており、「多紀地区のPRにもつながれば」と期待している。

製作した缶バッジ。「ヒーロー」のイラストは、地元のデザイナーが手掛けた

データ提供者に贈る缶バッジには、校区内の環境を象徴するオオサンショウウオ、オヤニラミ、ニホンイシガメの3匹の「ヒーロー」を描いた。ヒーローは、地域住民を対象に昨年実施したアンケート結果をもとに選んだ。缶バッジ製作費用を捻出するため、アルミ缶を集めて換金しようと、学校のピロティに専用ボックスを設け、全校児童や地域住民からアルミ缶を募った。

実施にあたり、クリーングリーン作戦に日程を合わせることや、缶バッジの製作費用は、集めたアルミ缶を換金して捻出することなど、学校運営協議会の役員らからもらったアドバイスをもとに取り組みを進めた。活動を周知するため、有線放送で知らせたり、校区内の全約1300戸にパンフレットを配布したりした。

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