地元愛を暦に 写真愛好家がカレンダー制作 何気ない風景にこだわり

2021.12.18
地域

地元愛が詰まった自作写真で2022年カレンダーを制作した足立道明さん=2021年12月2日午後7時24分、兵庫県丹波市青垣町佐治で

地域の魅力を暦に―。兵庫県丹波市青垣町の写真愛好家・足立道明さん(64)が、自身が暮らす同町遠阪地域の風景を写した2022年のカレンダーを作成した。地域に愛着があり、この地に住み続けたい人が6割強いるという遠阪の良さ、素晴らしさを、もっと見つけ出したい思いから制作した。「一枚一枚が『写心』になったと思っている。カレンダーから遠阪への愛着をさらに深めてもらえれば」と話している。

写真歴半世紀弱。毎月、地区内を巡り、季節ごとの良さを探す中で、普段何げなく見ている身近な風景の中に素晴らしい光景を見つけた。

何げなく撮ったように見せながら、構図や撮影のタイミングなど、写真愛好家ならではのこだわりが散りばめられており、どれも「狙って」撮った。

表紙の「初日の出」は、雪が積もった旧遠阪小学校運動場の国旗掲揚柱と校旗掲揚柱の間から昇る太陽を撮った。5月の「遠阪富士に見えますやん!」は、田植え後の水田に映る遠阪のシンボル萬歳山、たなびく霧をフレームに収めた。

8月の「わたしたちの甲子園」は、旧遠阪小学校グラウンドで練習する少女野球チーム「丹波ベリーエース」を旧校舎から俯瞰で捉えた一枚。青い空と白い雲、緑の山々、グラウンドの土の色、周囲の雑草、たなびく「幸せの黄色い旗」と、様々な要素が詰まっている。

ほかに、環境省の全国里地里山500選の農村景観、今出せせらぎ園のゲンジボタル、熊野神社なども収録している。

2023年は、地域住民の写真を集めたカレンダーを作り上げたいと考えている。「私がそうだったように、地域のみなさんにも遠阪の良いところを見つけてほしい」と話している。

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