廃線した国鉄駅のジオラマ完成 地元住民ら3年かけて制作 段ボールで細かく再現

この記事は約3分で読めます。

完成した旧福住駅周辺を表現したジオラマ=2021年12月12日午前11時40分、兵庫県丹波篠山市福住で

2016年3月に閉校した兵庫県丹波篠山市の旧福住小学校を活用した「SHUKUBA」(同市福住)2階の展示スペースの活用を企画している「福住小学校跡地活用運営委員会・歴史ライブラリー展示部」が、1972年で廃線となった国鉄篠山線の福住駅周辺のジオラマ(情景模型)を約3年かけて完成させた。同部は「年配の方には懐かしんでもらい、若い人には福住の歴史に関心を持ってもらいたい」と話している。コロナ禍で、広く公開はしないが、廃線50周年の今年に何らかのイベントが企画されれば、その際に一般公開したい考え。希望者は事前に連絡すれば見ることができる。

作品名は「ありし日の国鉄篠山線―福住駅周辺のにぎわい」で、サイズは縦115センチ、横90センチ。購入した国鉄篠山線のミニ車両のサイズに合わせ、150分の1のスケールで再現した。建物は全て段ボール製。畑の畝も段ボールの凹凸を利用した。木や野菜、町行く人も細かく表現し、線路の砂利は、旧福住小のグラウンドの砂を利用した。

完成を喜ぶ福住小学校跡地活用運営委員会・歴史ライブラリー展示部員

制作したのは、森田祥央部長(42)=丹波篠山市今田町下小野原、同市本明谷出身=、西脇丈洋副部長(48)=同市福住=、降矢俊平さん(59)=同=、息子の大智さん(19)=北海道江別市、同市福住出身=、恒田美奈子さん(61)=同市栗柄=の5人。

2018年11月から、森田部長と西脇副部長が制作を始め、賛同者が広がった。当初は、月1回集まっていたが、コロナ禍となり、各自宅で作るようになった。国重要伝統的建造物群保存地区の同地区には区割りや建物が数多く残っているが、市営福住本陣団地や、建て替えられた建物は、地元住民に聞き取ったり、昔の写真や地図を確認したりして忠実に再現しようと試みた。

段ボールなどを使って精巧に作られた約50年前の福住の町並み

森田部長は「現在は残っていない建物などの資料を掘り出すのに苦労した。それぞれが自宅で作っていたので制作物の作り方やトーンを統一するよう工夫した」、西脇副部長は「目線を変えたり、細かい部分まで見てもらったりすると臨場感が伝わると思う」と、完成を喜んでいた。

購入した国鉄篠山線のミニ車両のサイズに合わせ、150分の1のスケールで再現している

毎年、地元の多紀小学校の3年生が同ライブラリーに見学に来るので、興味を持ってもらえるようジオラマに関するクイズ冊子を作成した。

タイトルとURLをコピーしました