感染者急増も早期に医療へ 「新丹波方式」を維持 検査結果で療養先選定

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感染者を早期に医療につなぐ医療連携「新丹波方式」のイメージ

兵庫県丹波保健所管内(丹波市、丹波篠山市)の13日の新型コロナウイルス感染者が、過去最多の30人確認されるなど感染流行「第6波」が突如始まった。感染者急増も、丹波地域は、感染者を早期に医療につなぐ医療連携「新丹波方式」を維持。感染が分かると、兵庫医大ささやま医療センター(丹波篠山市)で検査を受け、重症化リスクを判定し、療養先を決める。また、飲み薬「モルヌピラビル」(商品名・ラゲブリオ)も、一部医療機関と薬局が保有。薬の量は限られているが、感染者に投与できる体制は整いつつある。

これまでの一日の新規感染者数の最高は、「5波」の13人(昨年8月28日)だった。

開業医などで感染が分かった無症状、軽症者は、ささやま医療センターを紹介され、同病院で検査を受け重症化リスクを調べる。同病院で重症度を5段階で評価し、患者情報を保健所に提供する。

リスクが高い人、治療が必要な人は、同病院(19床)か同市の岡本病院(17床)に入院し、中和抗体療法(点滴治療)などを受ける。点滴治療だけなら1泊2日で終わる。

感染者の急増で入院ベッドのひっ迫が見込まれる。療養先を決める丹波保健所は、病院からの患者情報を基に、低リスク者は宿泊施設、在宅でフォローするといった運用を行う。保健所が問診だけでなく、医学的根拠に基づき処遇を決めるのが丹波方式の特長だ。

ささやま医療センターの片山覚院長は、「ベッドが不足するときは、重症化リスクと重症化傾向がないことを十分見極めた上で、宿泊療養を使う」とする。

「5波」まで丹波地域は、感染流行期でも自宅療養はさほど多くなかったが、オミクロン株は感染しても軽症、無症状で済む人が多いとされており、低リスクで在宅療養となる人が、これまでより増える可能性がある。例えば、家族全員が罹患している場合などは、入院を経ずに自宅療養も選択可能としている。

発症から1週間以内に始める必要がある「抗体療法」は、オミクロン株と「5波」のデルタ株では使う薬が異なり、オミクロン株には効果が確認されている点滴薬「ゼビュディ」を使う。酸素投与を受けていないことなどが条件。

片山院長は、「オミクロン株、デルタ株どちらの薬の対象にもならないものの、重症化指標が高い、症状が強いにもかかわらず、やむなく在宅療養になる感染者らには、飲み薬を検討する」と話している。

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