最新作の上映設備整う 半世紀ぶり復活の映画館 対応機材「DCP」導入で

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DCP機材の導入により、1月28日から公開する新作映画のポスターを手に来場を呼び掛ける近兼支配人=2022年1月19日午前11時43分、兵庫県丹波市氷上町成松で

昨年、半世紀ぶりに兵庫県丹波市氷上町成松に復活した映画館「ヱビスシネマ。」で最新作映画の上映設備が整い、28日から新作映画4作品の上映が始まる。近兼拓史支配人は、「皆さんが見たい映画を見られる環境が整う」と喜び、設備投資にかかる資金の一部を調達中で、クラウドファンディングへの協力を求めている。

DCP(デジタルシネマパッケージ)という記録方式に適応する設備(約700万円)を導入した。7月の開館以来、ブルーレイディスクで上映できる作品のみを上映してきたが、同設備を導入し、大手映画配給会社の最新作を上映できるハード面の条件が整った。

第1弾の4作品は、▽1月7日に全国で封切りされたイギリス製作の特撮人形劇「サンダーバード」の55年ぶりの新作、「サンダーバード55/GOGO」(日本語吹き替え版)▽ハリウッドスター、ジョニー・デップが、水俣病を世界に発信した写真家のユージン・スミス役を演じる「MINAMATA―ミナマタ―」▽ジョン・ベルーシの伝記ドキュメンタリー映画「BELUSHI(ベルーシ)」▽松山ケンイチ、早乙女太一らが声優を務めるアニメ「プロメア」―。

映画配給会社が持っている系列の映画館で公開され、数週間後の拡大上映になるタイミングで上映が可能になる。ブルーレイディスクで上映できる作品は、全作品の1割程度で、リクエストがあっても応えづらかった。2月8日から上映する児童相談所の児童福祉司が主人公のドラマ「189(いちはやく)」は、民生委員・児童委員からのリクエストを受け、プログラムに組み込んだ。

今後は、最新作の上映、高齢者の多い地域性に配慮した往年の名画、リクエストでプログラムを組んでいく。

一般1800円、3歳以上―高校生と60歳以上、障害者手帳保有者は1000円。夫婦50割(どちらかが50歳以上)は2人で2400円。プログラムはホームページ参照。

クラウドファンディングの返礼品として、スクリーン上部を広告スペースにする

◆機材費への寄付募る 目標額は300万円

近兼拓史支配人は、DCP導入にかかる経費700万円のうち300万円をクラウドファンディング(CAMPFIRE、1月末まで)や募金で集めている。

劇場にした物件の購入、新型コロナウイルスを受けた感染対策設備を持つ改修費用などに多額の投資をしており、支援を求めている。

1000円から100万円。100万円の返礼品は、劇場スクリーンの命名権と上部広告応援権(5年間)。階段広告表示権(2年間)は、12万円。映画6作品が鑑賞できる会員権1万円や、劇場グッズの返礼もある。

世界的な半導体不足で、いつ購入できるか先々の見通しが立たなかったため、機材は先行取得している。

クラウドファンディングの方法が分からない人の寄付を劇場で受け付けている。

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