「切る枝分かった」 冬の果樹剪定 マイスターが講義と実演

2022.01.28
地域

 

雪が降りしきる中、カキの木の剪定を学ぶ参加者ら=2022年1月21日午後2時55分、兵庫県丹波市柏原町石戸で

果樹の剪定教室が21日、丹波市柏原町石戸の石戸観光農園で行われた。剪定に適した冬季に開いているもので、雪が降りしきる中、市民20人が参加。丹波栗の地域特産物マイスターに認定されている同農園長の河村修治さん(72)が、クリ、ブドウ、カキ、ウメの栽培について、講義と実地講習でこつを伝授した。

河村さんは、果樹栽培について、「米や野菜のようにお腹を満たす食べ物ではないが、ホッと心を満たすのが果実。今の時代にその役割も大きいのでは」と、魅力を共有。

クリについては「他品種の花粉で結実するため、複数品種を一緒に植え付けるのがポイント」とし、「昔から作られている丹波栗の品種が『銀寄』『筑波』で、甘くておいしいと今、脚光を浴びている品種が『美玖里』」と紹介した。

「クリは光が当たらないといがが付かないため、剪定をしっかり行うことが大切」と言い、「まずはのこぎりで大きな枝を抜いて。兵庫県は木の高さ3・5メートルを推奨している。木は低く抑えるほど良い。風が当たっても実が落ちにくいし、防除もしやすい」などと話しながら、剪定を実演した。

家にカキとウメの木があり、剪定方法を学びたいと参加した男性(75)は、「実演のように、思い切ってすっすっとはなかなか切れませんが、実をならせるためにはどの枝を切ればいいか、ちょっと分かりました」と笑顔で話していた。

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