涙の部門グランプリ 高校生動画コンテスト「観光甲子園」 篠山鳳鳴高が大好きなふるさとPR

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観光甲子園のグランプリ受賞を喜ぶ篠山鳳鳴高インターアクト部の部員ら=兵庫県丹波篠山市大熊で

高校生が制作した3分間の観光PR動画の出来栄えを競うコンテスト「観光甲子園2021」(一般社団法人NEXT TOURISM主催)の決勝大会がこのほど、オンラインで行われ、兵庫県丹波篠山市にある篠山鳳鳴高校インターアクト部(11人)が日本遺産部門でグランプリに輝いた。生徒自ら演奏、作詞した伝統民謡「デカンショ節」に乗せ、地元の▽自然▽伝統▽食べ物▽祭り―という4つの魅力を発信する内容。審査員からは「地域愛溢れる作品。心を打たれた」と高く評価された。グランプリ発表の瞬間、学校から映像をつないで決勝に出場した5人の生徒たちは感極まり、涙を浮かべた。部長の塩尻達平君は「ここまで来られるとは思わなかった。動画制作に協力していただいた、たくさんの地域の方の協力のおかげ」と顔をほころばせた。

5分間のプレゼン動画では、完成に至るまでの経緯や作品に込めた思いなどを紹介した

同部門の予選には、全国から91チームの応募があった。同部は、動画制作計画書と絵コンテを審査する予選を通過し、19チームが選ばれた準決勝に進出。12月、制作した動画が決勝に進む5チームの中の1つに選ばれた。決勝大会は、文化庁や大手旅行会社「JTB」、公益社団法人ひょうご観光本部などの関係者が審査員を務めた。

「360°(度)デッカンショ?! ”NEW”な民謡に乗せて歌い継ぐ『それぞれ』の思い出」が動画のテーマ。「黒豆牡丹鍋 美味いもんもてなすで たらふく食って太ってけ」など、生徒が創作した歌詞4編を、多くの部員が兼務する「デカンショバンド」が演奏。自分たちで撮影、取材した市内の名所や特産品を紹介した。

決勝大会は、3分間の観光PR動画に加え、その動画について解説する5分間のプレゼン動画も審査された。

「観光甲子園」でグランプリに輝いた篠山鳳鳴高インターアクト部の観光PR動画のワンシーン

プレゼンでは「コロナ禍でデカンショ祭が2年連続で中止になり、丹波篠山の活気がなくなっている。生まれ育った大好きな故郷をもっと盛り上げたい」と制作に至った経緯を伝えた。またデカンショ節について、江戸時代から歌い継がれてきた歴史や、故・坂本九さんが作詞したものなど300以上もの歌詞があることを紹介。動画制作を終え、「今まで身近で見えなかった丹波篠山の魅力を再認識できた」などとまとめた。

審査員を務めた阪南大学国際観光学部の福本賢太教授は「高校生らしさに溢れた素晴らしい作品。丹波篠山の顔とも呼べるデカンショをアピールし、もう一度、丹波篠山を活気づけたいという思いに敬意を表したい。高校生自らが地域の光を見つけ出し、その魅力を発信するため、筋道を立ててまとめられている」と講評した。

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