自前調査で新古墳発見 県調べより129基多く 「最新」の報告書出版

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古墳分布調査の春日町域編をまとめた東さん=2022年1月31日午前9時10分、兵庫県丹波市春日町多利の二間塚古墳で

故郷の兵庫県丹波市の古墳を調べている東昭吾さん(51)=京都市=が、「春日町域編」の報告書をまとめ、自費出版した。従来の調査結果(県教育委員会の「県遺跡地図」)と比べ129基多い、275基の古墳を確認した。氷上郡(現丹波市)教育委員会や県教委の過去の調査結果も整理して掲載しており、「最新の資料ができた」と話している。

2020年8月から昨年12月まで調査。1985年、市島中学校3年生の時に分布調査をし、結果を公表していなかった春日町池尾の丘陵の古墳群(8基)を再調査し、初めて世に出した。6世紀前半ごろの木棺直葬墳とみられるという。

これまで確認されていなかった場所で新たに発見したほか、6基が確認されていた地区で新たに16基、別の地区では従来の5基から新たに13基を見つけるなどした。

東さんの調査で、校区別では、春日部83(県遺跡調査掲載は43)、黒井67(同38)、船城100(同45)、国領21(同17)、大路4(同3)となった。

狙っていた、春日地域で2例目となる埴輪の発見には至らなかった。採集できた土器片が圧倒的に少なく、時代の指標となる坏類は、皆無に近かったという。

「目覚ましい新発見はなかったが、昔と今と集落の場所があまり変わっていないことなど、分かったことはある。古代の姿の復元に役に立てば」と話している。

東さんは、竹田小学校の授業で古墳に興味を持ち、サラリーマンとして働きながら、単独で調査を続けている。昨年、氷上町域の調査報告書を発刊、一昨年は豊岡市日高町の調査報告書を発刊した。現在、柏原地域を調査中。丹波市最大規模の可能性がある前方後円墳を新発見するなど、「かなりの成果が見込める」と言う。

図、写真などもふんだんに掲載した「兵庫県丹波市古墳分布調査報告書2―春日町域」は、春日地域の小中学校と市立図書館に寄贈するほか、東京神田の専門書店「六一書房」で販売している。

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