あの”靴泥棒キツネ”がキャラに バレンタインチョコのパッケージ 出身者が本紙報道から着想

2022.02.03
地域

靴集めが趣味というキツネをデザインしたチョコレート

神戸市の洋菓子メーカー「ビアンクール」が販売しているバレンタインチョコレートのパッケージデザインに、靴集めが趣味というキツネのキャラクターが登場した。30年以上前から同商品のデザインを手がけている兵庫県丹波市出身の奥田一明さん(63)が、ふるさとの丹波市で話題を集めた“靴泥棒のキツネ”から着想を得て、生み出したもの。「丹波新聞の記事で面白く読み、記憶に残っていた。デザインを考えるときに、『これだ』と思いました」と話している。

奥田さんは芦屋市でデザイン事務所「Knote(ケイ・ノート)」を営む。かわいらしいネコのデザインで知られ、ビアンクールが展開するチョコレートブランド「キャッツギャラリー」では、ネコをモチーフにしたパッケージデザインを制作。日本パッケージデザイン大賞を受けている。

奥田さん

今年のバレンタインに向け、「森からの小さな贈りもの」をテーマにしたデザインを考案し、新しいキャラクター「ポポル」が誕生した。“癒やし系のこぐま”というキャラクターで、その森の仲間の一匹として靴集めが趣味のキツネを登場させた。「フォー」という名前で、「クールで、物知りな男の子。趣味は靴集め」という設定にした。物知りとあって、本を小脇に抱えたデザインになっている。

ビアンクールでは、ポポルやフォーのデザインなどをしたチョコレートを詰め合わせて販売している。

奥田さんは、山口きらら博のマスコットキャラクターをデザインし、グッドデザイン賞を受賞。牛乳石鹸やエリエールなどのパッケージデザインも手がけている。大阪芸術大学特任教授、西宮市芸術文化協会会員など。

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