イチゴ狩り来てね ハウスに2品種6500株 建設会社が農業進出

2022.02.27
地域

オープンに向けて作業するスタッフ=2022年2月21日午後1時34分、兵庫県丹波篠山市野中で

農業法人「グリーンファーム」(兵庫県丹波篠山市味間南、小笠原由香利社長)が27日から、観光農園「ベリーハウスささやま」(同市野中)でイチゴ狩りをスタートした。約10アールのハウスに2品種6500株のイチゴを育てており、市内でも大規模なイチゴ農園となる。

上山建設(同市中野)のグループ会社で、昨年5月に同グループ初の農業法人として設立。同6月に農地所有適格法人となった。

長さ約31メートルの高設栽培のイチゴベンチが並ぶハウス内

ハウスには長さ約31メートル、高さ75センチと1・1メートルの位置に苗を植えた栽培ベンチを13レーン並べた。「高設栽培」と呼ばれる方法で、栽培管理作業がしやすく、利用者も収穫がしやすいメリットがある。

75センチの段は子どもや車いす利用者が収穫しやすい高さになっている。レーン間の通路幅を広めに取り、入り口の段差をなくし、多目的トイレも設置するなど、車いすやベビーカーの利用客にも配慮した。

品種は甘みが強い「章姫」と、少し酸味がある「紅ほっぺ」の2種類。営業は土、日曜、祝日のみで、午前11時、正午、午後1、2時の1日4回。料金は30分食べ放題で、3歳以下300円、4歳―小学生2000円、中学生以上2500円。予約優先。

同ハウスのイチゴは昨年12月下旬から市内のスーパーで販売している。次のクリスマスシーズンに向けて、同ハウスの隣に、さらに同規模のハウス建設を計画している。

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