「食品ロスの歌」創作 SDGs学ぶ児童たち 「給食残飯ゼロ」楽しく呼び掛け

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歌の創作に関わった児童たち。腕で「バツ」を示す振り付けで、食品ロスを出さないことを啓発している=兵庫県丹波篠山市草ノ上で

国連が採択した国際社会共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」について、総合的な学習の時間で学んでいる兵庫県丹波篠山市の多紀小学校4年生(22人)が、「食品ロスの歌」を創作した。SDGsの2番の目標「飢餓をゼロに」に貢献するため、自分たちに何ができるかを考え、まずは学校内で給食の残飯を出さないことを楽しく呼び掛けようと、歌にすることにした。児童の鼻歌から派生したキャッチーなメロディーに、「もし食べてなかったら残っている食べ物達が怒ってしまう」といったかわいらしい歌詞をつけた。給食時間中に放送で流すなどし、完食を全校生へ啓発している。

 

「食品ロスの歌」の歌詞

「食品ロスの歌」は、武部晴也君が作曲、山鳥美羅さんが作詞。楽譜はない。歌を作ることが決まってから、武部君が何げなく口ずさんでいたメロディーが採用された。

完成した歌は録音して、給食時間中に放送で流した。振り付けも考え、児童たちで歌い、踊る様子を録画し、昨年11月の学習発表会では、“CM”という演出で放映。児童の取り組みに感銘を受けた市東部学校給食センターの「ユーチューブ」チャンネルでも公開されている。

全校児童にも着実に浸透してきている。SDGsの17番の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」をかなえるべく、「パートナーシップ協定」を締結している6年生と放送で合唱。歌を口ずさめる他学年の児童も増えており、校内でブームが起こっている。同校によると、歌の完成以降、米粒が残らない皿が目立つようになり、給食の残飯量が確実に減っているという。

4年生はもともと、社会科の授業でごみの分別や節水などについて学んでおり、その学習をより発展させるため、SDGsについて、2学期から本格的に学び始めた。調べた内容は学習発表会で披露した。

学びを深めるうち、「自分たちにできることはないか」と考えるようになった。目標に貢献しようと、家や学年内ですること、学校内で呼び掛けることを定めた。「学校内の給食で出る食品ロスをゼロに」を達成する取り組みを考える中で、担任の谷口裕紀教諭が「歌を作ってみたら」と提案。教諭らの手を一切借りることなく、歌を作り上げた。

「ご飯が捨てられているのを見ると心が痛む。3年生の時はちょっとご飯を残したこともあったけれど、4年生になってからは、家でも学校でもご飯を残さないようになった」と、作詞した山鳥さん。校内で残飯量が減っていることを聞いた武部君と山鳥さんは、「歌を作ったかいがあった」と笑顔で口をそろえた。

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