市初の「林野庁長官賞」 複合的な林業経営「山本木材」 丹波栗栽培に但馬牛生産も

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林野庁長官賞の表彰状を手にする山本木材の山本定夫社長=兵庫県丹波市氷上町油利で

複合的な林業経営が優れているとして、「山本木材」(兵庫県丹波市氷上町油利、山本定夫社長)が、今年度の農林水産祭(むらづくり部門)参加全国林業経営推奨行事(大日本山林会主催)で、林野庁長官賞を受賞した。丹波市からは初受賞。山本社長(58)は「名誉ある賞を頂き光栄。今後も精進し、まい進する」と喜びを語った。

同社は1977年創設、2017年に会社設立。経営森林面積が自己所有2・66ヘクタール、経営受託が262・8ヘクタール。自身と妻の浩子さん(58)、長男の竜矢さん(35)の家族3人と、社員が4人。間伐や、公共事業の伐開などを手掛ける。2年先まで目いっぱい仕事が詰まっているという。

メインの素材生産業のほか、林業種苗生産、丹波栗などの果樹栽培、シイタケ栽培、畜産(但馬牛の子牛生産)などの複合経営に取り組んでいる点が高く評価された。

未利用材はチップ化して発電所に販売し、出たおがくずは敷きわら代わりに畜産に使い、堆肥は農業に使うなど、資源循環の取り組みにも力を入れている。

専門学校を卒業後、父の跡を継ぎ、林業の世界に。「施業し、『山が良くなった』と言われるのが喜び。自然相手なので、しんどい部分もあるが『醍醐味がある、面白い』と、就職してくれる若者が出てきてくれたことがうれしい。3人3班の9人ぐらいの会社にしていきたい」と思いを語った。

同社は昨年度、県の林業経営コンクールの1位(知事賞)に輝き、県代表で同行事に参加。全国の経営者の中から同賞に選ばれた。同行事で表彰された33人のうち3人が、都内で8日に行われた表彰伝達式に招かれ、山本社長は、臨席した秋篠宮さまから「林業は何年されていますか」「山にはどんな木があり、どんな木を切り、切った木を何に使いますか」などと声を掛けられた。

昨年、農業部門を分社化し、新たに農業生産法人「山茂」を立ち上げた。丹波栗、米、黒大豆の生産、直営店「ヒロちゃん栗園DE八百屋さん」などを展開する。丹波市の農業学校「農の学校」の卒業生の就職先にもなっている。

1978年度に始まった県林業経営コンクールで丹波市の生産者が県知事賞を受賞したのは初めてで、79年度に創設された農林水産祭(むらづくり部門)で、同長官賞受賞も初めて。

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