米育て日本酒作ろう 農家らがプロジェクト 「楽しみながら地域課題解決を」

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酒米を植える田んぼで参加を呼び掛けるプロジェクトチームのメンバーたち=2022年2月27日午後4時46分、兵庫県丹波篠山市不来坂で

兵庫県丹波篠山市の農家ら有志6人が、古市地区の田んぼで酒米を育て、収穫後に地元の酒蔵で日本酒にする催し「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」の参加者を募集している。4月上旬の水はりから始め、田植え、稲刈り、酒蔵見学をメインに年内15回ほどの作業を予定。担い手がなくなった不来坂集落内の田んぼ20アールを活用し、参加者の都合を調整しながら酒造りに至る一連の作業を楽しむ。

吉良農園代表の吉良佳晃さん(37)がリーダーを務め、有志でつくる「ミチのムコウ」プロジェクトチームの主催。山林や農地、水路など里山の自然環境を活用し、地域経済を循環させる取り組みの第1弾。

酒米「五百万石」を育て、できた米は地元の酒蔵、狩場一酒造(同市波賀野)で、発泡性、うす濁りの酒にする。この間、昔ながらの手作業での田植え、稲刈りをはじめ、生き物調査なども予定しており、親子連れでも参加できる。成果品の酒代込みで1口3万円。

第1弾では、良い米と水、酒蔵がある立地を生かし、日本酒を一つのシンボルとし、ストーリー性を持たせた。あえて農地整備がされていない田んぼを使うことで、作業効率が悪い反面、生き物の多様性が守られている利点も体感してもらう。

人口減少、高齢化などで荒廃する山林や農地、さらには獣害など、地域の課題を点で捉えるのではなく、それらが里山全体に関連性のある課題であることを、参加者が楽しみながら気付けるような活動を展開。都市部との交流人口を増やしたり、地域経済を循環させたりする“古市モデル”を目指す。

2月22日からホームページやSNSなどで募集を始めたところ、すでに定員(100口)の半数以上が埋まっており、希望者には早めの申し込みを呼び掛けている。

リーダーの吉良さんは、「農地の荒廃は、農家だけでなんとかできることではない。里山の資源をいかにつなげていくかを3-4年かけて話し合ってきた。単なる農業体験で終わらない内容が、参加希望者のわくわく感につながっているのではないか」と話している。

詳細はホームページで。

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