「おいしい」を全国へ 冷凍ピザをオンライン販売 丹波産食材をトッピング

2022.04.30
地域

丹波市産の食材をトッピングした冷凍ピザを販売する宮田さん(左)と上岡さん=2022年4月20日午後2時30分、兵庫県丹波市春日町野上野で

兵庫県丹波市産の食材を多くトッピングした冷凍ピザをインターネット販売する「丹波PIZZA KITCHEN NOKONOKO」(同市春日町野上野、宮田知恵子さん経営)がこのほどオープンし、好評を得ている。オンライン販売により、全国に丹波の「おいしい」を届けている。現在は焼きたてを瞬間冷凍して販売しているが、自宅の納屋にカフェスペースを整備中で、秋頃の開店を目指している。宮田さん(40)は、「オンライン販売で全国に届け、地元では地域密着で運営したい。この地域の人のおかげでお店ができることに感謝したい」と話している。

人気の「丹波マルゲリ ータ」(左)と「丹波黒豆カスタード」

自前のトマトを使った定番の「丹波マルゲリータ」(店頭価格800円・税込)のほか、自家製カスタードクリームに黒豆を乗せたスイーツピザ「丹波黒豆カスタード」(同)など9種類を扱う。いずれも直径21センチと手軽に味わえるサイズ。

蓄熱効果が高い珪藻土を使った窯で焼き、急速冷凍することで、うまみを閉じ込める。友人でスタッフの上岡美穂子さん(33)と共に一日50枚ほど焼き、ストックをためている。解凍しトースターやオーブン、フライパンで焼いて食べる。

大阪府豊中市出身の宮田さんは、自然豊かな地で子育てしたいと、10年前に家族でIターンした。趣味でパンやピザを焼いて楽しんでいたこともあり、おいしい丹波の食材を全国の人に届けたいという思いを込め、冷凍ピザのオンライン販売を思い立った。自宅に隣接する納屋を改装してキッチンを設け、現在はカフェスペースを整備している。

兄が大阪市などでイタリアンを含む飲食店を経営しており、アドバイスを得ながら味を決めた。特に生地の配合に気を配り、イタリア産と北海道産の小麦粉をブレンドし、「冷凍でもおいしい」を追求。広くPRせず看板も設置していないが、口コミで広まり客が訪れるようになった。

宮田さんは「ピザを通じ、丹波のことを知ってもらえるきっかけになれば」と話している。

近隣の「道の駅丹波おばあちゃんの里」(同町七日市)とココモ春日店(同)でも販売している。営業は月―水・金曜の午前9時―午後5時。土日曜は不定期営業。

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