「ため池カード」発行 機能と魅力知って 丹波地域16カ所選定

2022.04.13
地域

篠山土地改良事務所が作成した「ため池カード」=2022年3月31日午前9時50分、兵庫県丹波篠山市郡家で

兵庫県丹波県民局篠山土地改良事務所は、農業用ダムやため池が持つ優れた景観や特徴などの魅力をはじめ、米作りに欠かせない“水がめ”としての機能についても関心を持ってもらおうと、「ため池カード」を作成した。丹波地域の主要な農業用ダム・ため池16カ所を選定した。同事務所は、「丹波のため池は山裾に多いので、四季折々の美しい自然景観と併せてため池巡りを楽しんでもらえれば」と話している。

ため池カードのサイズは、横88ミリ、縦63ミリで、通常のトレーディングカードと同サイズ。表面には施設の名称とドローンによる空撮写真を、裏面には所在地や型式、総貯水容量、かんがい面積、管理者などの情報を記載している。

同事務所によると、丹波地域には農業用ダム・ため池が大小合わせて約690カ所ある。そのうち総貯水容量10万立方メートルを超える大規模施設をカードにした。

丹波篠山市内では、▽鍔市ダム(火打岩)▽八幡谷ダム(川原)▽佐仲ダム(小坂)▽藤岡ダム(藤岡奥)▽黒石ダム(今田町黒石)▽奥池(矢代)▽五坊谷池(坂本)▽鍋塚池(小枕)▽田口池(真南条上)―の9カ所。丹波市内では、▽大杉ダム(市島町徳尾)▽三方池(氷上町三方)▽細見池(同町三原)▽小多利日ヶ奥池(春日町小多利)▽長谷大池(同町国領)▽永郷池(市島町与戸)▽神池(同町北奥)―の7カ所。

ため池カードの入手方法は、現地を訪問し、農業用ダム・ため池が入った自撮り写真を撮影。同カード配布施設で、自撮り写真を見せると、訪問した農業用ダム・ため池のカードがもらえる。

ため池カード配布施設は、▽同事務所農村計画課(丹波篠山市郡家)=全16種類を配布▽丹波篠山市役所農都整備課(北新町)=同市内の9種類を配布▽丹波市役所農地整備課(春日町黒井)=同市内の7種類を配布―。

関連記事