名称「柏原八幡宮」に 「八幡神社」から改める 令和の大修造で社号標新しく

2022.04.29
丹波市地域

 

建て替えで「八幡神社」から「柏原八幡宮」に変わった社号標=2022年4月24日午後4時6分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市柏原町柏原、柏原八幡宮の令和の大修造の一環で行われていた、参道入り口横の社号標建て替えが完了し、24日、竣工除幕式があった。社号標はこれまでの「八幡神社」から「柏原八幡宮」に変わり、名称変更を参拝者らにも広く周知していく。

新しい社号標は、台座を含め、高さ約4・5メートル、幅約45センチ、奥行き約30センチ。地元の石匠、6代目難波金兵衛さん(67)=丹波市柏原町=が手掛けた。特注の岡山産白御影石を使用している。石清水八幡宮(京都府八幡市)の宮司で、神社本庁総長の田中恒清さんが揮毫した字を、難波さんが約2カ月かけて手彫りした。

竣工式では、各自治会代表の氏子役員ら約40人が出席。除幕に続き、千種正裕宮司(73)らが儀式を執り行った。

竣工除幕式で祝詞を奏上する千種宮司

千種宮司によると、明治維新で神社制度が変わり、「柏原八幡神社」となっていたが、江戸時代以前は、全て「柏原八幡宮」「八幡宮」「別宮八幡宮」のいずれかの表記になっていたといい、27の古文書史料を元に、神社本庁に名称変更を申請し、受理された。法務局に受理された昨年6月21日の日付を、社号標に刻んでいる。

千種宮司は「2024年の創建1000年を前に、平安時代からの元の社名に戻ったことがうれしい」と喜びを語った。難波さんは「拝殿の前には初代の弟子の丹波佐吉が手掛けた狛犬があり、今度は一番、目に付く所にこのような仕事をさせていただき、感無量」と話していた。

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