気軽に車中泊を 田舎の「RVパーク」オープン 古民家改装し共用スペースも

2022.04.15
地域

 

オープンした車中泊専用施設「RVパーク丹波篠山」と、施設管理を担う中村正則さん(中央)ら=兵庫県丹波篠山市八上下で

キャンピングカーの製造や販売などを手掛ける一般社団法人「日本RV協会」(横浜市、約130社加盟)が認定した車中泊専用施設「RVパーク」が、兵庫県丹波篠山市八上下にオープンした。5年ほど誰も住んでいなかった、中村初代さん(同県猪名川町)の実家を活用。庭先を駐車スペースにし、築100年以上という木造平屋の古民家を共用スペースに改装した。同協会が認定するRVパークは、兵庫県内では10カ所目。

施設名は「RVパーク丹波篠山」。初代さんの夫の正則さん(73)が施設管理を担う。駐車スペース(7メートル×4メートル)は5台分ある。各スペースで電源も完備しており、無料で利用できる。

共用スペースの外観。築100年以上という古民家を改装した

共用スペースにした古民家は延べ床面積約110平方メートル。風呂やトイレ、水道、炊事場、電子レンジなどを備えている。大型テレビのあるリビングや和室もあり、ゆったりとくつろげる。敷地内ではテントを張ることもできる。また、3台の自転車を無料で貸し出す。

正則さんは「滞在型のRVパークと考えてもらえれば。少しの間だけでも田舎暮らしの気分を楽しんでほしい」と話す。

共用スペース内のリビング

キャンピングカーで旅に出るのが趣味の中村さん夫妻。今のキャンピングカーが4台目という。昨年秋ごろ、都市部のRVパークを利用した際、管理がいき届いていないことにショックを受け、多くの人に満足してもらえるようなRVパークを自らつくろうと思い立った。

拠点として目をつけたのは、初代さんの両親が逝去して以来、空き家になっていた家。4年ほど前から、家周りの約4アールの畑で黒豆の栽培や販売をしていたことから、家はたびたび使うことがあった。初代さんのおじで、家を所有する上田善雄さん(82)も後押しした。

高城山や田園風景が一望できる

正則さんは「丹波篠山には気軽に泊まれるところが少ない印象。市内での観光をより長く楽しんでもらえるようになるのでは」と期待し、「城下町などの市街地や周辺部を散策するための拠点としても利用を」とPRする。

郵便局長を長年勤め、時間に追われる日々を過ごしてきた正則さん。「ここ(丹波篠山市)にいると時間がゆっくりと流れ、ストレスがなくなる。第二の故郷である丹波篠山の地域活性化にも貢献できれば」とほほ笑む。

利用料金は1台1泊2500円。前日午後6時までに予約する。

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