野辺を覆う 旺盛な繁殖力「ヒメオドリコソウ」 花言葉は「春の幸せ」 5日は「清明」

2022.04.05
地域自然

青空に向かって伸びる「ヒメオドリコソウ」。子どもたちは「なんか人が並んでるみたいやな」=2022年4月4日午後4時56分、兵庫県丹波篠山市内で

きょう5日は二十四節気の一つの「清明」。草木が生き生きと成長し、さわやかな風が吹くころとされる。兵庫県丹波篠山市内では「ヒメオドリコソウ」が開花。愛らしい名前とは裏腹に旺盛な繁殖力で野辺を覆い、春を謳歌している。

ヨーロッパ原産で、明治時代に帰化した植物。草丈は20センチほどで、葉の先端付近に紫色をした唇形の花をつける。

突然変異の白バージョン

同属のオドリコソウと比べて小さいことから「ヒメ」の名を冠している。オドリコソウは花序が笠をかぶった踊り子が並んで踊っているかのように見えることが名前の由来だが、ヒメオドリコソウは踊っているようには見えづらい。ただ、”林立”する様子は整列した人のようにも見える。

在来種との競合など影響がある一方、ミツバチにとっては貴重な三つの供給源でもある。花言葉は「陽気」「春の幸せ」など。

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