モコモコ 木の上にスズメのヒナ 親は子育て大忙し

2022.05.14
自然

木の枝で親鳥を待つスズメのヒナ。モフモフとした体が愛らしい=2022年5月14日午後2時35分、兵庫県丹波篠山市内で

春先から初夏にかけての時期は野鳥の子育てシーズン。兵庫県丹波篠山市内の木の上で、「ピィ、ピィ」と鳴いているのはスズメのヒナだ。

親鳥と比べてモコモコとしたフォルム。また、くちばしが黄色く、尾羽が短い。頬や喉の下もまだ黒色が薄い。

巣立った直後か、長距離を飛ぶことはなく、枝にとどまりながら鳴いている。しばらくすると親鳥が飛来し、口渡しでエサを与え、再び飛び去る。子育てに大忙しだ。

時折、道端に野鳥のヒナがいることがある。多くは飛ぶ練習やエサを探している場面で、近くに親鳥がいる。かわいそうと思って保護してしまうと親鳥と引き離すことになり、自然界で生きていけなくなる。また、別の生き物に捕まったとしても、その命は次のヒナへとつながる。もちろん、助けたいと思う気持ちが美しいのは言うまでもないが。

10日から16日は愛鳥週間。鳥を通して、さまざまな命を考える機会に。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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