俳句詠みラリー 田ステ女のふるさとで 元禄4俳女の1人

2022.05.13
地域

 

樹齢1000年といわれるケヤキの大樹「木の根橋」の下で句をひねる参加者=2022年5月8日午前10時4分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市柏原町の生まれで、元禄4俳女の1人、田ステ女にちなんだ「俳句ラリー」(丹波市俳句協会主催)が8日、同町内で行われた。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。丹波地域を中心に、大阪や岡山などから計61人が参加し、ステ女に思いをはせながら散策し、思い思いの場所で句をひねった。大賞のステ女賞には梅谷夏子さん(神戸市)の「新緑や恐竜の卵買ふ列に」が選ばれた。

今回で26回目。新緑まぶしい木の根橋、柏原藩陣屋跡、柏原八幡宮、ステ女公園など、参加者は歳時記を片手に題材を探して歩いた。木の根橋そばの古市場公民館などで一息つきながら、1人3句まで投句した。

4年前、大賞のステ女賞に入った松代享子さん(高槻市)は、3回目の参加。「緑が多くて気持ち良い。ここで俳句を詠むと、気持ちがほっとしますね」と話していた。

選者は宇多喜代子さん、木割大雄さん、坪内稔典さん、山田佳乃さんが務めた。ラリー後には、崇広小学校体育館で、大阪城南女子短期大学教授の小林孔さんが「ステ女の名句、深読み」と題して講演した。

また、5男1女を育てたステ女にちなみ、事前に「母」を題材にした俳句を募集したところ、240句が寄せられた。

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