バス会社がフレイル予防教室 地元の大型店舗と連携 「三方良し」目指し

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神姫観光の元ガイドらフレイル予防サポーターの指導で健康体操をする参加者たち=兵庫県丹波市氷上町本郷で

筋肉の衰えなどで、健康を損ないかねない状態「フレイル」の予防啓発に取り組む神姫バス(兵庫県姫路市)が5月28日、丹波ゆめタウンを運営するタンバンベルグ(同県丹波市氷上町本郷)とタイアップし、併設のポップアップホールでフレイル予防教室を開いた。高齢の丹波市民約20人が、体操で体を動かし、栄養への理解を深めた。バスで来場した人には、タンバンベルグがお得な特典を用意。参加者に健康知識を身に付けてもらいつつ、バスの利用増進、ショッピングセンターの集客増にもつなげる「三方良し」を目指した取り組み。

神姫バスは、バス事業者として地域課題の解決に取り組んでおり、「地域の人が元気でないと、バスに乗ってもらえない。バスに乗ってもらって社会参加をしてもらうことも、フレイル予防につながる」と、2年前から子会社の神姫観光のバスガイドを中心に、40人のフレイル予防サポーターを養成している。

会場は、青垣、山南、柏原方面のバスが止まる。利用増進を兼ね、神姫グリーンバスに乗車し来場を呼び掛けた。講座を受講し、丹波ゆめタウンで2000円以上買い物をすると、300円分のバスカードを進呈。専門店9店は、割引や試供品提供の特典を用意した。

講師を務めた元バスガイドらが、滑らかな健康講話で参加者を引きつけた。「現在の自身の状態に気付く」を目的に行われた講座は、自身の運動機能と栄養状態を、チェックシートを使って確認し、リズムに合わせて肩回しやスクワットをするストレッチ「JADECOM体操」をした。「卵は1日1つ以上」「大豆、豆腐、納豆などのたんぱく質、乳製品、緑黄色野菜を多く摂る」と、栄養面の理解も深めた。

参加者の女性(82)は、「体力チェックの点数が低かった。地元の『100歳体操』に参加しているので、運動を頑張る」と言い、別の参加者の女性(77)は「久しぶりにバスに乗った。好き嫌いが多いので、栄養チェックの結果が悪かった。改善を意識したい」と話していた。

タンバンベルグの土井恵介社長は「地域を元気にすることで事業を継続、発展させようとする神姫バスさんの取り組みは、刺激になる。再びフレイル予防教室を開いたり、弊社が開く映画会にバスで来られた方に特典を付けたりし、それぞれがメリットを感じられる取り組みを検討したい」と話していた。

神姫バスグループは、バス車内で健康講話を聞き、観光先でウオーキングをする「フレイル予防ツアー」の旅行商品も売り出している。本社のある姫路市以外で、フレイル予防教室を開くのは初めて。

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