旧小学校でカフェ開業 素朴なメニュー提供 「庶民的なお店に」

2022.06.01
地域

先月28日にオープンしたカフェ「ノウム」の厨房に立つ木村さん=2022年5月18日午後4時45分、兵庫県丹波篠山市福住で

兵庫県丹波篠山市福住の旧福住小学校を生かした交流拠点施設「SHUKUBA」内で先月28日、カフェ「ノウム」がオープンした。同施設を運営するNPO法人・SHUKUBA(佐々木幹夫理事長)の旧校舎活用策の一環で、利用期間は最長3年。カフェやアパレル店などで働いた経験を持つ木村百合子さん(44)が営む。地元食材を生かした素朴なメニューを提供し、肩肘張らず、気軽に集える憩いの場を目指す。

「必要以上に頑張らず、日常に溶け込んだ普通のメニュー」(木村さん)を提供する。おかずとご飯、みそ汁がセットの日替わりランチが看板メニュー。おかずには、福住地区の農家が収穫した新鮮な野菜を使う。夫の俊文さんが店頭に立つときに限り、そばめしも出る。コーヒーや梅ソーダなど約10種類のドリンク類のほか、ケーキなどのスイーツもある。

店内では、服好きの木村さんが収集した古着を販売するほか、小説や漫画などの本、レコード、パチンコ店の看板なども並んでおり、木村さんの感性溢れる空間となっている。

1階のチャレンジカフェスペースで営まれていたカフェ「めしと、つけもんと、パンと、」が、利用期間の満了に伴い、移転。同法人が、チャレンジカフェスペースで飲食店営業に挑戦する新事業者を募っていた。木村さんは、カフェ開業を夢見て4年前に神戸市から家族で移住。募集を知り、応募した。

SHUKUBAの佐々木理事長(69)は「地道にこつこつとやってもらい、地域のにぎわい創出に貢献してほしい」と期待している。

木村さんは「家に帰る感覚で来られるような、庶民的な店にしたい。老若男女問わず、気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。

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