竹林整備マニュアルに 侵食拡大「自分事に」 神戸学院大講師が作成

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竹林整備マニュアル「丹波篠山 竹取物語」を発行した菊川さん(右)と、寄贈を受けた市職員=2022年6月9日午後2時44分、兵庫県丹波篠山市南新町で

元兵庫県立篠山東雲高校教諭で、現在は神戸学院大学現代社会学部講師の菊川裕幸さん(33)がこのほど、竹林整備のマニュアルを示した冊子「丹波篠山 竹取物語」を作成し、丹波篠山市に寄贈した。冊子は市役所や支所などで無料配布している。菊川さんは、「放置竹林が全国的に課題となっているが、丹波篠山市は竹粉砕機を市民に貸し出すなど、先進的な取り組みをしている。マニュアルを活用してもらい、全国モデルの竹林整備として発信してもらえたら」と期待している。

マニュアルはA4判12ページ。竹林について▽「知る」▽「見る」▽「行く」▽「切る」▽「活用する」―で章立てしつつ、イラストなどを多用しながら、竹の種類や竹林整備の始め方、作業の注意点、搬出方法のほか、竹の活用方法などを記した。

市内の竹林の現状も紹介し、1999年に約186ヘクタールだった面積が2016年には約230ヘクタールへと1・3倍に拡大。竹林の数は大きな変化がないが、1カ所当たりの平均面積が広がっており、放置された竹林が地域を侵食している状況を説明している。

整備方法については、タケノコ生産や竹材生産を行う「管理竹林」に戻す場合、モウソウチクなら10平方メートル当たり4、5本、マダケは6本と、「傘をさして歩ける間隔が基本」などと分かりやすく紹介している。

伐採した竹をチップ化することで、ビニールマルチの代わりや有機質資材、培養土など、さまざまな活用方法があることも伝えている。

篠山東雲高校勤務時代から生徒や地域住民と共に放置竹林の解消を目指して資源活用を進めてきた菊川さん。2017年度から竹粉砕機の貸し出し事業をスタートした市から相談を受け、大学の研究費や高木仁三郎市民科学基金を活用した。

菊川さんは、「タケノコを食べるだけでも竹林整備につながる。放置竹林を自分事として捉えてほしい」と呼び掛けている。

冊子は市役所本庁舎2階の農村環境課のほか、各支所、竹粉砕機利用者に配布している。

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