ゴルフ場で「グランピング」 閉鎖ホール活用しエリアオープンへ 「非日常感味わって」

2022.06.28
地域

オープンに向けて工事が進むグランピングエリアと、水口代表取締役。ゴルフ場の閉鎖ホールを活用している=兵庫県丹波篠山市遠方で

ゴルフ場「オータニにしきカントリークラブ」(兵庫県丹波篠山市遠方)内に7月16日、グランピングエリアがオープンする。隣接する温泉旅館「草山温泉大谷にしき荘」を営む株式会社西紀荘が運営。同ゴルフ場内で閉鎖されていたホールを活用する。同社の水口義人代表取締役(40)は「広いプライベートスペースの中で、非日常感を味わってほしい」と利用を呼び掛ける。

コースの維持管理が困難になるなどし、4年ほど前に閉鎖した9ホールのうちの1ホールを活用。約6000坪の敷地内に、5棟のキャビン(客室)を建てた。1棟(約20畳)の宿泊定員は4人。キャビン同士の間隔を30メートル程度取り、各キャビンの周囲には、仕切りとして、ススキに似たイネ科の多年草「パンパスグラス」を植える。

キッチン、ダイニング、シャワールーム、ベッド、冷蔵庫などを完備。ウッドデッキには、陶器風呂を設ける。庭では、備え付けのグリルでバーベキューが楽しめる。希望客には、鹿肉や猪肉、地元産野菜が堪能できるバーベキューコースを用意する。

宿泊用のキャビン。外壁は耐久性に優れるガルバリウム鋼板を使っている

テントを立てたり、ファイヤーピットでたき火もできる。また、四輪バギーを1棟に1台貸し出し、ホール敷地内を自由に走れる。同社は「グランピングが進化した『ハイスペックキャンプ』が楽しめる日本初の施設」とPRしている。

閉鎖したホールの活用を模索する中で、近年のアウトドアブームに着目。周囲の環境を付加価値にできると、グランピングエリアの開設を思い立った。

コロナ禍のあおりを受け、大谷にしき荘は「大ダメージを受けた」(水口代表取締役)。メインの客層は、ゴルフコンペや法要などで利用する団体客。しかし、コロナ禍で、団体客の利用がぴたっと止まり、「このままではジリ貧」という危機感があったという。

水口代表取締役は、「近くのゴルフ場でゴルフをしたり、川で遊んだりすることもできる。遮るものは何もなく、星空もきれい。草山地区の自然の空間を満喫してほしい」と話す。

料金は、一棟貸しで、1泊2万5000―4万円。季節に応じて変動する。利用時は、旅館で受け付けを済ませた後、エリアへ移動する。旅館から車で3分ほど。

グランピングエリアのオープンに伴い、大谷にしき荘は、施設名を「tanoshic resort(タノシックリゾート)西紀荘」に改称する。

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