茶葉もみもみ 児童が茶摘みなど体験 古里の味記憶に

2022.06.09
地域

蒸した茶葉をもむ体験をする児童たち=兵庫県丹波篠山市日置で

兵庫県丹波篠山市立城東小学校の3年生(15人)が、校区内の後川地区にある茶畑で茶摘みをしたり、学校に戻って茶葉をもんだり、乾燥させたりする製茶の一連の工程を体験した。手製の茶で一服し、古里の味を記憶にとどめた。

後川地区にある土井孝子さん(82)の茶畑で茶摘みを体験。講師の元小学校教諭で茶に詳しい西羅英理さんから、葉が柔らかい「一芯二葉」を摘むと教わり、じっくりと観察しながら摘んでいた。

学校に戻ると、後川地区で茶を育てていた土井さんら女性3人が、児童が摘んだものを含め約10キロの葉を蒸した。蒸しあがるたびに順にむしろの上に広げ、爽やかな香りが漂う中で、児童たちが一生懸命にもんでいった。もんだ茶はホットプレートで乾燥させた。

児童は、「茶摘みは『一芯二葉』を見つけるのが大変だったけれど、楽しかった。茶葉をもむのは手が熱くて、ものすごく力がいる」と笑顔。土井さんは「子どもたちは一生懸命に茶を摘んでくれた。子どもの元気な声を聞くと、こちらが元気をもらえる」と話していた。

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