3年ぶり単独校出場 高校女子硬式野球「成長した姿見せたい」 高知・室戸の藤本主将

2022.07.20
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今田中学校出身で、高知県立室戸高校女子硬式野球部主将の藤本さん。22日から、丹波市での全国大会に出場する=高知県室戸市で(提供)

兵庫県丹波篠山市立今田中学校出身で、高知県立室戸高校女子硬式野球部で主将を務める藤本愛美さん(3年)が22日、同県丹波市の2球場で開催される「第26回全国高校女子硬式野球選手権大会」に出場する。昨年は部員が足りず、個人で「連合丹波」の一員として出場。今年は部員が9人集まり、3年ぶりの単独チームでの出場となる。藤本さんは「まずは1勝。知っている人がたくさん見に来られると思うので、自分の成長した姿を見せたい」と意気込んでいる。

3年生は藤本さん1人。2年生が3人、1年生5人のチーム。藤本さんは捕手。

小学生の時は今田少年野球クラブ、中学の時は、京都府・福知山市周辺を拠点にする硬式野球チーム「丹波ガールズ」に所属。中学3年の時、高校男子の硬式野球部のマネージャーも考えたが、室戸で行われた大会を見学した際、学校関係者と話すうちに興味を持ち、入学した。

入部した時、1年生は藤本さんのみ。2年生ゼロ、3年生は4人で、合同チームでの試合参加だった。3年生が卒業すると、藤本さんのみに。「マイナス思考の時もあったが、受験勉強を終えた3年生が練習を手伝ったりしてくれて、室戸のユニフォーム姿を先輩に見せられたら」との思いで続けてきた。

今春、1年生が5人入部したことで単独チームが可能に。中四国の中学、高校、クラブの計14チームによる女子硬式野球リーグ「ルビー・リーグ」にも参加し、チームとしての経験を積んでいる。

藤本さんにとって今大会が引退試合となる。「1、2年生をまとめていくのは大変だったが、最後の年に室戸のユニフォームを着ることができ、感謝でいっぱい。1、2年生に良い形で引き継ぐことができたら」と話している。

横田尊監督は「3年生が引退して1人になった時は心細かったと思う。今年、単独チームで出場できるのは藤本さんのおかげ。3年間地道にやってきて体力もアップしてきている。チームの精神的支柱」と期待している。

室戸の初戦は22日午後零時半から、ブルーベリースタジアム丹波(春日スタジアム)=丹波市春日町下三井庄=で広島県立佐伯と対戦する。

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