「自分を見つめる場」提供 ヨガ民泊オープン 「LOKATE」

2022.08.03
地域

ヨガのポーズを決める智子さんと、夫の角朗さん=兵庫県丹波市青垣町で

昨年7月に静岡県浜松市から移住した紀智子さん(44)が、兵庫県丹波市青垣町にヨガ民泊「yogaのおうちLOKATE(ロカテ)」をオープンした。屋号のLOKATEはサンスクリット語をもとに、「自分を見つめる場所」という意味合いを持たせ命名。「快適に生きることや自然治癒力は自分を知ってあげることから生まれる。目まぐるしい日常や心のざわめきから少し離れ、実家にいるような安心の中でヨガや呼吸を通して自分の心と体を観る場を提供したい」と利用を呼び掛けている。

宿泊プランは2泊3日。伝統的な日本建築のたたずまいの中に3部屋(8―6畳)を備え、ゲストはここで泊まりながら、朝と夜の2回、ヨガを体験する。

心の病を抱えていた母親の介護に疲れていた時、ヨガと出合った。漠然とした不安や「こうしなければならない」といったがんじがらめになっていた気持ちが、ヨガの体験を通じて解き放たれた。このことに感動を覚え、ヨガにのめり込んだ。

ヨガインストラクター歴7年。40歳で全米ヨガアライアンスが発行する資格RYT500を取得し、以後、E―RYT200、YACPEの資格を得た。

移住前の浜松市では、オンラインヨガ講座をメインに展開。それ以前の名古屋市で暮らしていた時は、スタジオでヨガ講座を開いたり、指導者育成のための講座を企画・運営したりしてきた。

元ホテルマンの夫、角朗さん(50)と小学生の娘と共に移住。昨年1月下旬、移住先をインターネットで探していた時、偶然、山垣の民家に行き当たった。「やりたいことがなんでもできそう」と直感が働き、その翌日には夫と一緒に同所へ足を運んでいたという。

宿泊利用者は、朝は呼吸と共に次々とポーズをとるヴィンヤサヨガで、きょう一日を元気に生きるエネルギーをつくり出し、夜はゆったりとした脱力の中で陰ヨガを行い、深いリラックスを感じながら就寝に向かう。日中は自由時間。朝・夕食は宿泊客で調理する。安心安全な素材を使ったこだわりのアメニティーグッズも用意。裏庭での畑仕事の体験や、山菜採り、みそ造りなど季節のイベントも計画している。

詳細や予約はホームページ(「yogaのおうちLOKATE」で検索)。

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