水害ないよう 集落に伝わる「水無月さん」 水の神たたえ「農地潤し、災いなく」

2022.08.04
地域

中州で井桁状に組んだ木を燃やし、水の無事を祈る地域住民たち=兵庫県丹波市市島町上鴨阪で

出穂期を前に、兵庫県丹波市市島町鴨阪自治会の山田第1組が、水の神様をたたえる祭りを開いた。地元では「水無月さん」と呼ばれて親しまれており、川の小さな中州で火をたき、水が必要な時期に、枯れることなく地域を潤すことや、水害が起きないようにとと願った。

長さ50センチほどの割り木を高さ約1メートルの井桁状に組み上げ、火をつけた。勢いよく燃え上がる中、橋の上に集まった住民6人が、鎮魂の意味を込めて手持ち花火に点火した。

組長の余田義信さん(72)は、「農地を潤すとともに、災いもなく、コロナも無事に収まってほしいと願いを込めた」と話していた。

関連記事