紅の蜻蛉 残暑の中に「ショウジョウトンボ」 全身真っ赤でも「赤とんぼ」ではなく

2022.08.09
自然

葉っぱに取りついたショウジョウトンボ。いわゆる秋の「赤とんぼ」ではない=2022年8月9日午後5時16分、兵庫県丹波篠山市内で

立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ残暑厳しい兵庫県丹波篠山市。田んぼには赤いトンボが飛び交っているが、いわゆる秋の「赤とんぼ」ではなく、暑い時期によく姿を見せる「ショウジョウトンボ」だ。

大きさは4、5センチほど。名前の由来は、架空の赤い怪物「猩々(しょうじょう)」を思わせることからで、雄は目も含めて赤くなる。

秋の赤とんぼは基本的にアキアカネなどアカネ属の総称で別物。夏の盛り、アキアカネは高地におり、涼しくなると平地に戻ってくるため、市内ではまだ見かけない。

水平に葉っぱに取りついたショウジョウトンボは、まるで飛行機のよう。つい「飛ばねえトンボは」と口走ってしまう。赤とんぼよりも、紅の蜻蛉(とんぼ)のほうがかっこいいかも。

【丹波新聞虫部】

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