表情豊かな150点 絵本作家の村田エミコさん 関西地方初の展覧会

2022.08.22
地域

村田エミコさんの絵本原画の木版画を集めた展覧会=2022年8月16日午前10時38分、兵庫県丹波市氷上町西中で

絵本作家、木版画家として活躍している村田エミコさんの絵本原画など約150点を展示している「村田エミコ展―ひらいてみよう!木版画のとびら」が、兵庫県丹波市の植野記念美術館で開かれている。9月4日まで。

関西地方では初めての展覧会。丹波市内の認定こども園で、村田さんの絵本「そばやのまねきねこ」を園児に読み聞かせしたところ、大きな反響を呼んだことが開催のきっかけになった。いろいろな店の招き猫が集まり、町に繰り出すというストーリーに引き込まれた園児の数人がお店屋さんごっこを始め、やがてクラス全体の劇遊びに発展した。同美術館の職員がこの話を聞き、開催へとつながった。

展覧会では、男の子が大好きなおばあちゃんと一緒に電車に乗って動物園へ行く「チリンでんしゃ」、ぐっすり寝ているナマケグマ、いびきをかいているゾウなどが登場する「よるのどうぶつえん」、散髪屋、自転車屋、豆腐屋さんなど、商店街のさまざまな店が描かれた「ももちゃんのおみせたんけん」などの絵本原画をはじめ、紙芝居や版木なども展示している。

生後4カ月の円ちゃんを抱いて来場していた女性(29)は、「村田さんの絵本はこれまで読んだことがないですが、かわいくて表情が豊かで、ずっと見ていられます。さっそく娘に読み聞かせしようと思います」と話していた。

一般600円、大学・高校生300円、小中学生150円。同美術館(0795・82・5945)。

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