町屋27軒が美術館に 17日からアートフェス 国の重伝建地区で

2022.09.15
地域観光

丹波篠山・まちなみアートフェスティバルをPRする実行委員ら=兵庫県丹波篠山市北新町で

国重要伝統的建造物群保存地区に指定されている丹波篠山市河原町の「河原町妻入商家群」などの町屋を舞台に、17―19日と22―25日午前10時半から午後4時、地元をはじめ、各地の芸術家たちが作品を展示する「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル2022」(実行委員会主催)が開かれる。伝統的な町屋が〝美術館〟に変わり、さまざまな芸術があふれる。

上河原町、下河原町、小川町の町屋27軒を会場に、絵画や陶芸、造形、書、写真、木工などの多彩な感性を持つ作家46人が参加。著名な美術家の柴川敏之さん(岡山市)や建築家の坂本直義さん(姫路市)、丹波篠山市福住にアトリエを構える芸術写真家の栗田紘一郎さんらも参加する。

19日には河原町で拾った物を使った筆作りのワークショップがある。また関連イベントとして、10月23日には美術家のきむらとしろうじんじんさんが、参加者自作の茶碗を使った茶会も開く。

同フェスは2009年、芸術と町屋の融合を通して地域に活気をつくり出すことを目的にスタート。近年は隔年で開催しており、町屋に住む人々と、アーティストが織りなす芸術の祭典として好評を博しており、19年には文化庁地域文化創生本部発行の「文化財を活用したユニークベニューハンドブック」でも紹介された。

実行委の中西薫委員長は、「今回は河原町の無電柱化記念が冠。青空広がる町並みの輪郭が鮮明になった」と喜び、「町並みを残してきた人々と作家のエネルギーが一つになるイベント。ぜひ多くの人に見ていただきたい」と来場を呼び掛けている。

詳細はイベントのホームページに掲載。

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