篠山産業が7回コールド勝ち 創部初の8強入り目指す 秋季高校野球兵庫県大会 10月からは名将・長澤宏行氏が指導

2022.09.19
地域

秋季高校野球県大会2回戦の県立大附属戦で11点目のホームを篠山産業の選手=兵庫県明石トーカロ球場で

秋季高校野球兵庫県大会の2回戦7試合が18日、行われた。初戦となった丹波篠山市の篠山産業は明石トーカロ球場で県立大附属と対戦。12―3で7回コールド勝ちを収め、ベスト16入りを果たした。同校の秋季大会16強入りは1949年の創部以来初めて。春・夏含めると10年ぶり3回目。創部初の8強入りを目指す3回戦は、23日午後1時45分から同球場で育英と対戦する。

篠山産業は1回表に大量10点を挙げ、試合を優位に進めた。一死1、2塁から4番・足立大和君の中前打で満塁に。5番・長島夢生君の右前打で先制した。6番・友井海翔君の2点適時打、8番・田中璃空君の右前打適時打で4点目を奪った。さらに、押し出しの後、1番・大槻冴斗主将の犠牲フライで6点目。暴投の加点後、3番・柳川瀬温人君の2点適時打、4番足立君の左中間2塁打で10点目を挙げた。

篠山産業は3回裏に2点を奪われるも、4回表に二死3塁から8番・田中君が左前打で追加点。7回表には一死2、3塁から2番・原田陸哉君の内野ゴロの間に三走が生還し、12点目を挙げた。

エースの本田昂延君が4回、2番手の古谷結翔君が2回を継投でつなぎ、最終回は廣瀬直哉君が打者3人で抑えた。

同部OBでもある3年目の澤大輔監督(46)は、「練習でやってきた、コンパクトにつなぐバッティングが初回に出せた」と言い、次戦について、「強豪との対戦。胸を借りるつもりで戦いたい」と話している。

同校では10月から、元岡山・創志学園監督の長澤宏行さん(69)が指導に加わる。丹波篠山市の「スポーツ振興官」として着任し、同校野球部の指導のほか、市内のソフトボールや他のスポーツ振興を務める。長澤さんはすでに同校や、同じ市内県立校の篠山鳳鳴の戦力を分析。「篠山鳳鳴は良いバッテリーで県大会1回戦で強豪と戦い、良い試合をした。篠山産業の選手は野球に取り組む姿勢が良く、両校が切磋琢磨して地元の野球熱が高まれば」と意欲を示している。

関連記事