間伐材で黒ビール ヒノキで「すっきり」 森の恵みを生かす

2022.09.03
地域

間伐したヒノキの蒸留液を使ったクラフトビールを手にする内田さん(右)と井筒さん=2022年7月26日午後零時9分、兵庫県丹波篠山市北で

山の資源を活用した商品開発などを手掛ける「丹波篠山森の恵みプロジェクト実行委員会 konomori」(兵庫県丹波篠山市)が、間伐したヒノキの蒸留液を使ったクラフトビール「檜麦泡」を開発した。ほどよい苦みのある黒ビールで、飲んだ後からヒノキの優しい香りが感じられる。

同市内で自生する植物を生かした商品を開発し、販売する「丹波篠山森の恵みシリーズ」。クラフトビールでは、クロモジの芳香液を使い開発した「黒文字麦泡」に続く第2弾。売り上げの一部は「森の恵み基金」として、同市内の里山環境の再生に役立てる。

同市のクラフトビール醸造所「丹波路ブルワリー テラノ・サウス」の代表で、同委員会メンバーの井筒一摩さん(36)が醸造した。

井筒さんは「香りの主張が強い黒ビールとヒノキだが、互いが邪魔していない。黒ビールにしてはすっきりしていて、ごくごく飲める」とアピール。同委員会代表の内田圭介さん(49)は「森の資源が無駄なく使えることを知ってほしい」と話している。

1本660円(税込み、330ミリリットル)。テラノサウスの店舗や通販サイトなどで購入可能。

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