兵庫県丹波篠山市宇土の古刹「弘誓(ぐぜい)寺」の大イチョウが見ごろを迎えている。抜けるような青空に向かってそびえたつ姿は、黄金色の塔のよう。
樹齢約500年と伝わるイチョウは、高さ約25メートル、幹回り約8メートル。源平の戦いで戦火から逃れたという言い伝えが残る本尊とともに、大切に守られてきた。
訪れた人々はその姿に「大きい」「すごいな」などと感嘆の声を上げながらシャッターを切り、「大きすぎてフレームに入らへん」と後ずさりする人もあった。
同寺の能勢隆道住職(45)は、「コロナ禍で何かと気持ちがふさぐ昨今。黄金色に輝くイチョウから力をもらって帰ってもらえたら」とほほ笑んでいる。