撮りたくなるラーメン 「丹波の赤鬼」発売 「知名度アップに」

2022.11.03
地域

「丹波の赤鬼らーめん」のポスター

地域独自の観光資源を活用した看板商品をと兵庫県丹波市観光協会が創出した「丹波の赤鬼らーめん」(850円)の提供が、3日午前11時から北近畿豊岡道春日和田山道路下り線の氷上パーキングエリア「丹波いっぷく茶屋」(同市氷上町本郷)で始まる。トマトベースの赤いスープ。出てきたときに「写真に撮りたくなるラーメン」を目指した。「ご当地ラーメンとして丹波市の知名度アップにつながれば」と期待を寄せている。

トマトベースに黒豆みそ、酒かすなどをブレンドしたスープに、鶏チャーシュー、ほうれん草、ネギ、コーン、卵がのっている。炙り叉焼丼(600円)、鶏チャーシュー丼(同)、ゲンコツ唐揚げ(150円)、定食(1200円)もある。

提供者の長島さん

同協会が指定管理者となっているスペースに、同県養父市でラーメン店「麺屋天下無敵」を営む長島皇貴さん(27)が店子として入る。10作ほど作り、同協会と試食の上、納得する味に仕上げた。

長島さんは、「但馬で5年、店を経営し、南下を考えていた。サイドメニューを増やし、期間限定品も考える。丹波市を盛り上げるのに一役買いたい」と張り切っている。

商品名は、明智光秀の攻撃を退け、「丹波の赤鬼」とも称された荻野直正にちなんだ。

直正の別名「悪右衛門」を冠した土産用ラーメン「悪右衛門らーめん」も開発。市内の土産物店で販売する。

両商品とも、字体デザインは丹波市出身の書家、荻野丹雪さんが手掛けた。

同協会の松原慶明観光戦略室長は「ここでしか食べられない物を作った。観光客、地元の方にもぜひ味わってもらい、外に向かって情報発信したい」と話している。

午前11時―午後7時。火曜定休。

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