卵料理で全国V つくねに黄身じょうゆ乗せ 福知山淑徳高1年・長谷川さん

2022.12.07
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「たまごニコニコ料理甲子園」でグランプリに輝いた長谷川さん=京都府福知山市正明寺で

卵を使った創作料理の全国コンテスト「たまごニコニコ料理甲子園」(日本卵業協会主催)で、京都府の福知山淑徳高校調理系列の長谷川葵さん(1年)がグランプリに輝いた。メニューは、食感豊かに仕上げたつくねに、黄身じょうゆなどをトッピングした「たまつくね ふわたまのせ」。東京栄養食糧専門学校でこのほど行われた決勝大会に近畿ブロック代表として出場し、実際に調理して料理研究家ら審査員の舌をうならせた。長谷川さんは「家庭でも作れるというところを大事にした。グランプリには届かないかなと思っていたので、びっくりした」と話している。

栄養が豊富なだけでなく、さまざまな効能もあるとされる卵を使い、料理の味やアイデアを競うコンテスト。応募総数は1000点以上あり、長谷川さんは書類審査で近畿代表に選ばれた。

長谷川さんが作った「たまつくね ふわたまのせ」

ミンチとゆで卵でつくねを作り、タケノコやシイタケ、コーンを入れて食感を出した。つくねの上には卵白をメレンゲにして乗せ、味にまろやかさを出すため黄身じょうゆをトッピングした。薬味には白髪ネギを使った。斬新だが作りやすく、見た目のインパクトも意識したという。

6人で競った決勝大会の制限時間は60分。40分ほどで作り終え、最も早く仕上げたことで、温かい状態で試食してもらった。調理台を囲むように審査員が見学したため、「緊張して、メレンゲを立てる工程で少し失敗した」と苦笑い。

母と姉が、同高校調理系列の卒業生。幼い頃から料理が好きで、2人と同じ道に進んだ。将来は日本料理に関わる仕事をしたいと言い、「和食が好き。料亭で働くのが夢」と目を輝かせた。

長谷川さんは同級生とエントリーした、全国の高校生による北海道十勝産の食材を使った料理コンテスト「とかちマルシェ料理甲子園」(とかちマルシェ推進協議会など主催)でも、このほど準優勝に輝いた。

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