卒業生へ 思い込めて 小学校に手作りコサージュ 地域の女性ら「いつも見守ってるよ」

2023.02.09
地域

小学校の卒業生たちのために、コサージュ作りに励んでいる更生保護女性会山南支部の会員たち=兵庫県丹波市山南町奥で

兵庫県丹波市の更生保護女性会山南支部(吉村智加子支部長)の有志24人が、山南地区の全4小学校の今年度卒業生(計72人)に手作りのコサージュを贈ろうと、製作に励んでいる。

それぞれがプリザーブドフラワーやドライフラワー、造花、鳥の羽根などの材料を持ち寄った。コサージュに決まったデザインはなく、会員たちはそれぞれのセンスで製作。全く違った雰囲気に仕上がると、「みんな違ってみんないい」「世界で一つだけの花やで」などと笑い合っていた。

一昨年、吉村さんが、「コロナ禍で子どもたちや会員同士の交流の機会がめっきり減った。何か接点を持てたら」と、コサージュ作りを提案。評判だったため、今年度も取り組むことになった。

吉村さんは、「胸に飾る時間は1時間足らず。どれだけ印象に残るか分からないが、学び舎を巣立つ子どもたちに、いつもあなたたちを見守っているおばちゃんたちがいる、ということを伝えたい」と語り、「将来、どこで暮らしても、いつもふるさとのことを思い続ける大人に育ってくれたら」と願っている。

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