厄除けへ祈り 穏やかな天候に賑わい 露店復活の「大祭」

2023.02.18
地域

厄除け開運を祈る参拝者=2023年2月17日午前11時3分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県と京都府にまたがる丹波・丹後・但馬の「三丹」随一といわれる「柏原厄除大祭」が、兵庫県丹波市柏原町の柏原八幡宮で開かれている。地元では「雪の厄神」と言われるほど、大祭を営む2日間は冷え込むことで知られているが、今年は穏やかな天候に。厄年の男女を中心に多くの参拝者が訪れ、祈祷を受けたり、熱心に祈りをささげたりしている。

来年開催予定の創建1000年の節目を祝う奉祝祭に向け、3カ年事業で本殿檜皮ぶき屋根のふき替えなどの工事が進む中、いち早く厄除神社の外観工事が完了。参拝者は、柱などが朱色に彩色され、真新しくなった社殿と向き合い、今年一年の厄を払い、無病息災を祈願していた。

隣接する丹波篠山市から参拝に来ていた男性(66)は、「最近、気分的に調子が良くないから、厄を落として帰ろうとやって来た。『もやもや飛んでけー』としっかりお祈りしておきました」とほほ笑んでいた。

今年は3年ぶりに露店が復活。たこ焼きや唐揚げなど約30店舗が軒を連ねた。夜が近づくにつれ人手が増えて活気づき、店主らの「いらっしゃーい」の威勢の良い声が飛び交った。

18日午前零時には、日本最古の厄除神事といわれる「青山祭壇の儀」が、青竹やサカキなどを組んで作られた祭壇の前で厳かに執り行われた。

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