山村に大輪 3年ぶり「雪花火」に歓声 幻想的な光景演出

2023.02.04
地域

山村の夜空に打ち上げられた花火。来場客からは、大輪が咲くたびに歓声が上がっていた=2023年2月4日午後8時19分、兵庫県丹波篠山市二之坪で

兵庫県丹波篠山市福住地区の冬の風物詩「ふくすみ雪花火」が4日、同市二之坪であった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。市内外から、開催を待ちわびた多くの来場客が足を運んだ。山村の夜空に花火やランタンが打ち上げられたほか、神社境内では「竹あかり」の展示もあり、幻想的な光景を演出した。

メイン会場の箱谷二之坪公園では、地元の店を中心に7店舗が出店。来場客はたき火を囲み、購入した品を飲み食いしながら、世間話に花を咲かせた。近くの熊野新宮神社の境内では、関西国際大学の学生が、地区内で伐採した竹を使って製作した「竹あかり」を装飾した。

苦心しながらも、ランタンの打ち上げに挑戦する来場客たち

ランタンは灯火後、風にあおられて飛ばなかったり、火がすぐに消えたりするハプニングが頻発。そんな中でも上空に飛ぶと、浮遊するあたたかな光が来場客の視線を奪った。花火は約180発を打ち上げ、大輪が咲くたびに歓声が上がっていた。

大学生が製作し、神社の境内に装飾した「竹あかり」

今回から運営を任された地元の若手グループ「ツギテ」の降矢結さん(26)は「ハプニングだらけでてんやわんや」と苦笑しつつ、「花火が上がった時の歓声を聞いて、やって良かったと思った。人同士のつながりを感じられた」と充実感をにじませた

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