「地域の魅力」どう発信? 「心の中の地元の姿」を ニュースサイト運営者が”こつ”伝授

2023.03.02
地域

自分の好きな丹波篠山の魅力を語る参加者=兵庫県丹波篠山市黒岡で

兵庫県丹波篠山市で暮らす市民しか知らない地域の魅力を発信するポイントなどを学ぶ「市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」がこのほど、市民センターで行われた。地方ニュースを集めたニュースサイト運営者が講師を務め、魅力を発掘する方法や伝え方のこつを“伝授”。参加者は身近な魅力を発掘し、次回3月18日にレポートを仕上げる。

市と旅行社のJTBが共催。ワークショップの運営は、ローカルニュースサイト「ローカリティ!」を発信するイーストタイムズ社が担う。

オンラインを含め市民ら約10人が参加。イーストタイムズ社の代表社員、中野宏一さんが講師を務めた。

中野さんは、地域の魅力を「有名な観光名所、誰かが付けたランキングなどではなく、地元の人の心の中にある地元の姿」と定義し、「一人ひとりが地元愛を発信し、共感する人がいれば、その人にとっての古里になる。丹波篠山を古里と思う人の輪を広げていきたい」と話した。

また、発信する内容として「自分で見たという『現場性』があること。ネットで検索しても出てこない情報は特ダネ。また、自分の驚き、発見、感動があることも大事だ」とした上で、▽内輪の人にだけに分かる書き方ではなく、誰が読んでも分かる書き方をする▽ニュースを一言で表す見出しを取る▽人から話を聞き、かぎかっこで抜き出す―などのこつを伝えた。

参加した農業、前川康幸さん(59)・知余美さん(55)夫婦は、「育てている米や黒豆、メロン、タケノコと合わせ、風景や竹林の美しさも伝えたい。都会の人に『みそを造っている』と言うだけで驚かれる。インスタグラムとフェイスブックは始めたけれど、よく分かっていないので勉強しに来ました」と笑顔で話していた。

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