まるで本物「ミニ甲冑」 戦国武将の雄姿再現 「作り出したら止まらない」

2023.04.19
地域

精巧なミニチュア甲冑作りを楽しんでいる香川さん=2023年4月11日午後2時32分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

名だたる武将、ここに降臨―。兵庫県丹波市柏原町柏原の香川正夫さん(74)が、合成皮革などを使い、戦国武将の甲冑のミニチュアを制作して楽しんでいる。織田信長や武田信玄、徳川家康らの現存する甲冑の写真を参考に、できるだけ実物に近い見た目に仕上げることがこだわり。各武将を象徴するかぶとの前立ては、樹脂粘土を加工してオーブンで焼くなどして固め、複雑な形も忠実に再現している。小さなものを含めると100体以上を制作しており、愛好家からオーダーメイドの注文が入ることもあるという。香川さんは「作り出したら止まらない。どうすれば本物に近づけるか考えるのが好き」と話している。

実物に近づけることにこだわっている甲冑

完成形は高さ20センチほどで、ほとんどの部位は合成皮革の端切れで作る。部位ごとに切り出し、糸を手縫いして模様を表現したり、部位同士をつなぎ合わせたりしている。刀ややりは竹ひごで再現し、胴や陣羽織などにある家紋や装飾は絵の具で描いた。

前立てや、顔を守る「面頬」は樹脂粘土で制作。布で鎖帷子なども作り、足りないものはないほどに精巧にそろえている。一式を収める「鎧櫃」も木工細工でこしらえている。

妻が作ったつるしびなを見て興味を持ち、同じサイズで忍者の人形を作ったのが最初。洗濯ばさみを利用し、ちょっとした出っ張りに人形を挟んで飾れる独自の工夫を凝らした。これに合成皮革を加工した甲冑を付けて楽しんでいると、「もう少し大きなものを作りたい」と制作意欲が湧き、現在の作品に行きついた。

1体仕上げるのに10日ほどかかる。作品の評価が知りたいと、オンラインアプリに出品したところ、今までに40体ほど売れたという。

香川さんは「名だたる武将の甲冑は制作し尽くした。実物と同じような物ができるとうれしい」と話している。

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