ネパールとの友好を歌に 支援と交流続けるNPO 総会で現地報告も

2023.05.14
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ネパール友好の歌「ナマステネパール」を披露する石田さん=兵庫県丹波篠山市黒岡で

20年以上にわたりネパール・ガハテ村の村づくりへの支援と交流を続けている兵庫県丹波篠山市のNPO法人・篠山ナマステ会(松本清一代表理事)の総会がこのほど、丹波篠山市民センターで開かれた。丹波篠山ふるさと大使のシンガーソングライター、石田裕之さんに依頼したネパール友好の歌がお披露目されたほか、現地で同会の活動に対する通信員を担っているゴパールさんの現地報告もあった。

現地の様子を報告する通信員のゴパールさん

総会では今年度の事業計画案など計4議案を承認。今年度は、コロナ禍で2019年以来となる「ネパールスタディーツアー」を計画。ネパール友好の歌を活用し、市民、子どもたちが国際理解を深める活動を進める。現地の学校や村づくりへの支援は継続する。

ネパール友好の歌は、20年を節目に、自分たちの活動を市民や子どもたちにさらに広げていきたいと作曲を依頼した。総会後、石田さんが、自身の作った「ナマステネパール」を披露。出席した会員も一緒になって、ヒマラヤ山脈がそびえる雄大な土地と、そこで暮らす人々の笑顔を思い起こさせる曲に歌声を重ねた。

ゴパールさんは、同会が行う支援が現地でどのように進んでいるかをまとめ、メールなどで同会に報告する役目を担っている。観光をメインに来日中で、総会出席がかなった。ゴパールさんは、昨年、同会の基金により、9人の子どもに奨学金、女性グループにヤギや水牛を提供できたことを報告。現地では水牛からとった牛乳を販売するなど、家畜を飼育することで自立した生活へとつなげているという。

その上で、コロナ感染拡大前に会員がネパールを訪問したことに触れ、「一番大事なことであり、前向きな気持ちが伝わる。ネパールの他の地区でも篠山ナマステ会の活動の仕方を好例として採用すべきだ。ナマステ会の活動はさらにスケールアップする」と述べた。

これを受け、松本代表理事は、「われわれが一番心配するのは、支援した後がどうなっているかだ。女性が生き生きと村づくりに取り組んでいる様子などが聞けてうれしい」と締めくくった。

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