兵庫県丹波篠山市北新町にある国史跡・篠山城跡の南堀で、固有品種のハス「篠山城蓮」が見頃の最盛期を迎えている。数百の大輪が水辺に浮かび、まるで極楽浄土のような景色を作り出している。
篠山城蓮は、園芸品種と比べて花弁が少なく、大ぶりの花を付ける。
南堀はかつてハスの名所として知られたが、2006年ごろに突如として消滅。外来種のミシシッピアカミミガメによる食害とみられ、カメの駆除などの再生事業を経て19年に復活、昨秋には南堀全面を覆い、全盛期の景色が完全復活した。
堀一面を覆うハスが咲き乱れる景色は圧巻。地元住民や観光客らはうっとりと眺めたり、カメラを向けたりしている。
午後になると花弁を閉じるため、鑑賞は午前中が望ましい。